お久しぶりです。テストがあったり、春休みに入ったらやる気がなくなったりしたので更新が遅れました。
 今回は分周器を作りました。入力機器の方式については今迷走しているので前回でやった通りにはいかないと思いますが、今回も発振した後の処理の話です。

 どのような発信方法をとったにせよ、出力波は理想に近い正弦波や方形波です。そのような波はオシロスコープなどで波形を見るととてもきれいなのですが、音として聞くと味気ない感じがします(語彙力がないので自分で聞いてみてください)。そんな感覚的なものでなくとも、正弦波にしろ矩形波にしろエフェクターにかけたときに波形が変化しにくいのであまり好ましいものではありません。それなので、出力波を実際の音に近い波に変換してあげて、それをエフェクターに通すなりしたいと思いました。

 実際の音は、物凄く簡単に雑に言うと、sin波の合成で作ることができます。sin波は矩形波を積分すると作れるので、世の中のすべての音は理論上は矩形波だけで作ることができるはずです。まあもちろん簡単にできるわけないので、今回はそこまで大層なものは作らずに、n倍振動の波を合成することにします。

 周波数をn倍にする方法はよくわからないのですが、1/nにするのはそこそこ簡単です。カウンタというものがあり、これは大雑把に言うとn回入力すると1回出力をするというものでこれを使うと周波数を1/nにすることができ、これを分周器といいます。

キャプチャ
 これが今回実際に作った回路の波形で、緑色の入力波に対して青色の出力波の周波数が1/2になっていることがわかります。これを何回か繰り返してできた全部の波形を加算回路に通して出力させるといい感じの波形になります。

キャプチャ
 オリジナルの矩形波を1/2,1/4した合成波です。実際には素子のdelayなどによって変わりますが、ただの矩形波よりは複雑な波になります。

D1-2
 回路図はこの通りになります。LTspiceではPREとCLRがGNDに落ちてますが、今回使ったTC74HC74APをブレッドボード上で動かしたときは5Vに入れると動作しました。
 CLKに信号を入れると周波数が半分になりQから出てきます。

 これにオーバードライブをかけた波を撮影しようかと思いましたがうまく撮れませんでした。


 今回はこれまでです。だんだん全貌が見え始めてきたので頑張っていきたいです。それではまた今度。