電動バイクを作っていて、インバータを作成する際にモーターに流れている電流を測定する必要があります。ただ、直接直流電流を測る方法は限られています。

 電流計測の方法としてよく出てくるのはCTセンサーを使う方法です。ただしこれは基本的に交流電流を測るものです。
 次に出てくる方法は、シャント抵抗を使用したものです。ただし、モーターにシャント抵抗を付けると燃えかねません。
 それなので、専用のモジュールを使います。

 今回は秋月でも売っている(https://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-14796/)電流センサモジュールを使います。これは±40Aまで測れる優秀なヤツです。メーカーのページではいろいろ種類があって±50Vまでのチップもあったのですが、秋月で売っているものは±40V耐圧のようです。

 モジュールの使い方としては、基板に書いてある通りに配線します。
OUT-アナログ入力ピン
Vcc-5V
GND-GND
です。また、↓の画像のようにスルーホールに測りたい電流を流します。
Ep5zeLNVQAAPjgi

 プログラムは適当にanalogRead()で大丈夫です。公式サイトによると、2.5Vを中心に1Aあたり50mV変化するらしいのでmap(analogRead(),0,1023,-50,50)で電流が分かるはずです。ただし、ある程度の誤差とノイズは考慮してください。

 実際にanalogRead()でとった値をそのままシリアルプロッタに出力すると下のようになります。
スクリーンショット 2020-12-23 160317

 家にある直流安定化電源は数年前に買った安物で、3Aしか流せないのでほとんど変化がないうえにノイズが載っています。しかし、電流はきちんと測れているようです。