バ美肉

自分でLive2Dモデルを作ってFaceRigで動かした話

 前回まででとりあえずバ美肉することができるようにはなりましたが、このままではLive2Dの配布しているアバターしか使えないので今回は自分でLive2Dモデルを作っていこうと思います。

 まず、絵をかきます。後々CubismEditor4というソフトでLive2Dにするのですがそのためにはいくつか約束事があります(パーツの分け方とか、パーツの裏になる部分も書かなければいけないとか)。それらを全部考えながら描くのはめんどくさかったので、今回は公式が配布しているサンプルデータを参考にしました。サンプルデータは(https://www.live2d.com/download/sample-data/)にあります。ダウンロードした中にPSDファイルが"素材分け"と"インポート"という風に分かれていますが、まずは素材分けと書かれている方のファイルの通りに書けば大丈夫です。

キャプチャ
 絵が描けたらPhotoShopでの作業になります。PhotoShopに入れたらこのようにパーツごとのファイル/レイヤーに分けます。パーツごとのファイルにさえ分けてしまえば公式がここ(https://www.live2d.com/download/ps-script/)で配布しているLive2D_PreprocessというソフトでLive2Dに変換するためのCubismEditor4に適したように変換してくれます。これはダウンロードしたファイルを解凍し、中に入っているJSXファイルを"C>Program Files>Adobe>Adobe Photoshop ____>Presets>Scripts"の中に入れるとPhotoShopの画面の左上の"ファイル>スクリプト"から使えるようになります。これを実行すると、それぞれのファイルの中身が結合されてパーツごとのレイヤーになるはずなので別名で保存しておきます。

 そうしたらこれからはCubismEditorでの作業になります。
 CubismEditorを開いたら"ファイル>ファイルを開く"から先ほど作った後の方のファイルを選択し開きます。そうしたら"ファイル>テンプレートを適用"を選択し、自分の作ったモデルに近いものを選びます。
キャプチャ
 そうするとこのように自分が作ったモデルとテンプレートのモデルが重なって出てくるので、左のスライダーで各パーツの大きさや位置をいじって合わせていきます(今回はほぼテンプレートのとおり書いていたので動かしませんでした)。

 そうしたら左上の”テンプレート適用 プレビュー”というボタンを押します。すると左右でテンプレートのモデルと自分の作ったモデルが同じ動きをするので、この時にうまく動いていないところを中心にパーツの適合をしていきます。
コメント 2020-05-28 000915
 このようにデフォルトだとテンプレートの白目と自作のまつげ,上瞼,白目と対応していたりするのでそれぞれ対応させます。それが終わったらokを押します。

 次に”モデリング>テクスチャ>テクスチャアトラス編->ok->ok"のように進みます。その次に"モデリング>物理演算・シーンブレンド設定"に入り、物理演算を適当な名前で追加します。というのもFaceRigに入れるときに物理演算がないといけないらしいので形だけこうしています。

 最後に"ファイル>組み込み用ファイル書き出し"の先にある"moc3ファイル書き出し"と"物理演算設定の書き出し"をFaceRigで使うモデルの名前でモデルの名前のファイル内に保存します。ここで保存した名前以外に変更することはJSONファイルの中身の関係で基本できない上、ここで付ける名前は基本的に半角英数字しか受け付けないはずです。これが終わったら一応保存をし、Live2D Cubism Editorは閉じてしまって構いません。

 あとはFaceRigに入れるだけです。"C>Program Files (x86)>steamapps>common>FaceRig>Mod>VP>PC_CustomData>Objects"にさっき作ったファイルごと入れます。これでFace Rigを起動してアバターに追加されていれば成功です。

 うまくいっていればこのように動かせるはずです。

 今回は絵心が全く無い人なりに自分のモデルを作ってみました。それではまた今度。

ZoomにFaceRig+OBS+恋声でバ美肉して参加する話

 前回、前々回とバ美肉してZoomに参加するための準備をしてきましたが今回が最後です。

 まず、Zoomにバ美肉して参加する場合でも、FaceRigの画面をそのまま流すわけにもいきません。そのため今回はOBSというシステムを使います。

 OBS(Open Broadcaster Software)は配信者の方々がよく使っているようなソフトで、これ一つで画面キャプチャーなど配信に必要なことができるソフトです。

 OBSのサイト(https://obsproject.com/ja/download)からダウンロードします。一番上の"ダウンロード インストーラ"からはインストーラがダウンロードできるので、ダウンロードされたexeファイルを実行し、いつものようにボタンをポチポチするだけでインストールできます。

 そうしたら次に、OBSの画面をZoomに映すためのプラグインをインストールします。Zoonはウェブカメラの映像しか映してくれないので、OBSの出力をウェブカメラと同等に設定する必要があります。
 今回はVirtualCamというOBSの出力をウェブカメラとして扱えるようにさせるプラグインを使います。ここ(https://github.com/CatxFish/obs-virtual-cam/releases)の"OBS-VirtualCam2.0.4-Installer.exe"がインストーラーなので、これをダウンロードして実行すればめんどくさい設定をする必要がなしに使うことができます。
コメント 2020-05-04 045516
 このように、OBSのツールの一番下に追加されていればOKです。追加されていたらそれをクリックし、開いたメニューの下にあるStartを押せばOBSの画面がウェブカメラとして認識されるようになります。

 最後のOBSの設定として、FaceRigの読み込みと設定をします。
 OBSの下の方のソースの+ボタンをクリックするとメニューが開きます。そこから一番上の"ウィンドウキャプチャ"を選び、"OK"、"ウィンドウ"を"FaceRig"にし、"OK"を押すとOBS上にFacerigの画面が取り込まれます。
 事前にFaceRigの背景をGBにしておくと簡単にクロマキーもすることができます。さっき作ったウィンドウを右クリックし、下から二番目の"フィルタ"を選び、出てきたウィンドウの左下の"+"ボタンを押し、真ん中らへんの"クロマキー"をクリックすると自動でクリックしてくれます。

 そのほかにもいろいろ設定して背景を変えるなどお好みの画面を作ってみてください。自分はこのブログを書くときにPeriscopeで配信していたのですが、その時のOBSの画面はこんな感じでした。コメント 2020-05-04 051435


 次にZoomに恋声の出力を乗せる設定をします。ウェブカメラと同じく、Zoomはマイクからの音声しか流してくれないので恋声の出力をマイク入力として処理させる必要があります。
 今回はYAMAHAのNETDUETTOというソフトを使います。ここ(https://www.netduetto.net/download/)からダウンロードして実行します。一回開いたらそれ以上触る必要はなく、すぐ閉じてしまって大丈夫です。
 そうしたら恋声を開き、右下の設定から"再生デバイス"を"ライン (Yamaha NETDUETTO Driver"に設定します。

 これで設定は終わりです。Zoomを開いてウェブカメラとして"OBS"を選んで、マイクとして"ライン"を選べばZoomにバ美肉で入れます。コメント 2020-05-04 054414

 なんかZoomの仕様で左右が反転されるのでOBSのソースの設定をそれぞれ"変換"→"左右反転"とかしてください。

 一応バ美肉できたのでよしとしましょう。それではまた今度。

恋声とバ美声を使ってみた話

 前回に引き続き、Zoomで授業にバ美肉で参加するのを目標にしていきます。

 ということで今回は簡単に使えるボイチェンを使っていきます。

 多分よく使われているソフトは"バ美声"と"恋声"があります。どちらもソフトをインストールするだけで簡単に使えるものです。
 それぞれ下のリンクからインストールできます。
バ美声
恋声
 それぞれ実行すると下の画像のようになります。
キャプチャ

 人によってはどちらに適性があるとかが違うらしいので、どちらも入れてみてやってみるといいかもしれません。自分は恋声のほうがあってる気がしました。

 次回はOBSからZoomにつなげるようにしたいと思います。それ絵はまた今度。

iPhone+iVCam+FaceRigでバ美肉した話。

 もうそろそろ大学ではZoomでの映像授業が始まのですが、自分の顔が何十人にも配信されるのは恥ずかしいのでバ美肉しようと思います。

 もちろん、うちにはインカメラ付きのノパソはあってもウェブカメラはないので顔のキャプチャをスマホ(iPhone)でやるしかありません。iPhoneをウェブカメラとして認識させるには何通りか方法があるのですが、今回は一番簡単そうなiVCamというソフトを使いました。

 これは、iPhoneとパソコンを有線かWifiでつなぐことで簡単にウェブカメラとして使えるものです。ここ(https://www.e2esoft.com/ivcam/)からダウンロードすることができます。パソコンとiPhoneをつなぎ、双方でアプリを起動することでiPhoneのカメラをウェブカメラとして認識します。

 次にこのウェブカメラでLive2Dモデルを動かすためにFaceRigを買います。キャプチャ
 LiveDを動かしたいときはSteamで"facerig"と検索したとき、多分上二つに出てくる"FaceRig"とそのDLCである"FaceRig Live2D Moduleを買います。

 iVCamを起動し、iPhoneのカメラの映像が表示されている状態でFaceRigを起動すると多分FaceRig側がウェブカメラとして認識してくれると思います。

 そして適当に設定をいじくりまわすと こんな感じにできます。

 次回はNintendo SwitchのJOYSOUNDのマイクで両声類を目指していきます。それではまた今度。
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